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2014年 06月 01日
昨晩のNHKスペシャルで「2025年問題の衝撃」と題して日本の医療の問題点が討論されていました。10年後には団塊の世代の患者数の激増に伴い、現状の医療が受けられなくなる可能性が生じます。印象的だったのは患者さんが大きい病院に集中する理由として開業医が信頼できないという御意見でした。そのために信頼できる「家庭医」を育成しようという取り組みが紹介されていました。
私の母校は新設私大ということもあり、20年以上前から家庭医教育を行うための総合診療部が設置されていました。番組に出演されていた葛西教授の実習も受けた記憶があります。私自身、家庭医に憧れ卒後は地域医療部で初期研修を行いましたが、その後は血液専門医の道を歩み、現在は町医者として内科を開業しております。 個人的にはフリーアクセスの日本ではイギリスのような家庭医制度は育たないと思います。外国では家庭医から専門医への紹介に数週間かかることもあり、その間に病気が進行することもあるそうです。アメリカの退役軍人病院では診察待ちの患者が多くて、治療すら受けれずに亡くなる方が問題となっているそうです。 日本の強みは専門性を持った医師が患者さんの身近に開業医としていることだと思います。
by yata-clinic
| 2014-06-01 18:26
| 医療
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